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2015年(平成27年)4月1日
三菱アルミニウム株式会社
取締役社長 半沢正利

平成27年度 入社式挨拶(要旨)

新入社員の皆さん、本日はおめでとうございます。皆さんの入社を心から歓迎するとともに、数ある企業のなかから当社を選んでくれたことに感謝いたします。若い皆さんの入社で会社全体がさらに明るくなっていくだろうと期待しています。

さて、かなり前の話となりますが、私は文化人類学者・ジャレドダイアモンドの「文明崩壊」を読んだ時、大変ショックを受けました。この本はマヤ文明やイースター島等の高度な文明が最終的に消滅してしまった原因を、きちんとした現地調査に基づいて説明しているのですが、文明消滅の理由は全て、食料・エネルギー・資源の枯渇と、その過程で生じる戦争にあると結論付けています。島や山岳のような閉鎖的なエリアの中にあった文明は、エリア内の資源等が枯渇することで最終的に滅んでしまったのです。
  現代は船や自動車の発達によってエネルギーを含めたさまざまな物資が世界中で移動する等、昔と比べると「エリア」は広がってはいますが、この限られた地球という星の上で人類が今の文明を維持していくためには、資源の浪費を避け、エネルギーや環境、リサイクルの問題に取り組み、持続可能な社会を実現していくことが必要です。

皆さんがこれから取り組んでいくアルミニウムは、循環型社会の実現に貢献しているだけでなく、特に省エネルギー分野でこれからますます利用が拡大していく、将来性のある素材です。およそ百年前に世の中に現れた金属ですが、今では人類にとって無くてはならない材料になっています。
  当社の事業は、この環境にやさしいアルミニウム製品を幅広く社会に提供していく重要なものです。当社の事業に誇りを持ち、持続可能な社会の実現に貢献して下さい。

当社の昨年度の業績は、昨年4月の消費増税によるマイナス影響が強く懸念されたにもかかわらず、全社員の努力により、最終的には好業績で終わることができました。しかしながら、エネルギーコストの高騰やウクライナ・中東等を中心とした海外情勢の不安定化等、ネガティブな要素も沢山あり、経済・社会の状況は必ずしも楽観できる状況ではありません。特に為替も含めたエネルギーコストの高騰は当社にとって重要です。

このように不確実な状況であることから、当社は構造改革の努力をこれからも継続していく必要があります。新入社員の皆さんも当社の一員としてそれぞれの目標の実現に向けて努力されることを期待しております。
  また、当社はグローバル展開を進めており、新しく当社の一員となる皆さんも将来何らかの形でグローバル展開の一翼を担ってもらう可能性も高いと思います。そのようなチャンスに恵まれたら、是非積極的に海外に飛び出して活躍されることを期待しています。

さて、本日から社会人としての第一歩を踏み出すにあたり、皆さんにお願いしておきたいことを三つ申し述べておきます。
  1つ目のお願いは、その道のプロをまず目指していただきたいということです。
  皆さんは、それぞれの配属先でさまざまな業務を経験することと思いますが、その分野での専門知識や技能を習得して、いわゆるその道のプロになる事をまずは目指して下さい。この分野なら誰にも負けない、という自信は社会人としての大きな財産になります。
  2つ目のお願いは、「まずその分野のプロを目指す」ということとは相反するようですが、常に幅広い視野を持っていていただきたいということです。
  変化の激しいグローバルな市場で勝ち残り、将来にわたって存在感を示し続けるためには、皆さん一人ひとりが広い視野を持ち、既成概念にとらわれない柔軟なチャレンジ精神をもって仕事に取り組んでいただくことが重要だと思っています。
  3つ目のお願いは、変化を恐れずスピード感をもって仕事に取り組んでいただきたいということです。動きの激しい現在、変化を的確に察知し、それに先んじて行動することが求められます。変化を恐れず、変化に向き合い、スピードを意識して業務に臨んで下さい。

最後に、社会人としての基本は、まず健康であることです。健康管理に努め、明るく幸せな会社生活を送って下さい。アルミニウムの未来は燦と輝いています。皆さんが健康に、明るく、我が社を通じて社会に貢献して下さることをお祈りして、私の挨拶を締めさせていただきます。

今日は本当におめでとう。

以上

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